SEEMO BOAT SERVICE

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冷却水のおはなし

これだけ暑いと、水温もあがりますね。

そうなると厄介なのがオーバーヒートのトラブルです。

船外機は、水冷式なので、水が上がらないとあっという間に焼きついてしまいますよ。

 

こちらのオーナー様も、浅瀬にスタックしてしまい

エンジンでなんとか脱出できたものの、そのあと、冷却水が出なくなってしまったという、よくあるトラブル。

 

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気持ち悪いから全部診てください!とのことなので、インペラから。

このゴムの羽がインペラ。ロアケースの上部にあります。

回転して、水を上に押し上げています。

ゴムなので、弱いですよ。

陸での空回しはダメですし、砂利なんかで、ボロボロになることもあります。

 

 

 

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インペラから上がった水は、いろいろなところを経して、

パワーヘッドを駆け回っています。

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スタックするとつまりそうな箇所はたくさんありますので1箇所づつ

点検していきます。

 

 

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これは最後に水が出てくる部分のキャップですね。

水が上がっているのに、出てこない一番の原因はここの詰まり。

ここを外からワイヤーなどで突くと、詰まりが直ることもあります。

 

今回は水は上がっていたんですが、出てくるところが確認できずだったようです。大事を見て、すぐ上がってもらいました。

 

 

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キャップの内側でホースを抜くと、こんな具合。

砂利のつまりも改善できますし、水の具合も見れますね。

これは、簡単なので、湖上でもできますよ。

 

 

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ホースを戻してあげると、このようにビューっとなるわけです。

 

 

 

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バスボートなどには、冷却水の圧力を見るためのゲージがついていますので、こちらでも水が上がってきているのか大体のところはつかめますよね。

水圧計の針が上がらなくなってきたら、要メンテですね。

 

インペラ新品でアイドリング時で数PSIが正常値です。

 

湖上で冷却水が出なくなったら、基本、走ったらアウトです。

 

オーバーヒートの警告音ってビビりますよね。でも、

慌てず、まずは、ボートショップに電話をしてくださいね。

状況をしっかり伝えてください。

 

水が出ているか、水圧計はどうか、警告音の鳴り方は?など。

 

 

 

ダメな時はありますけど、

うまくいけば、その場で直って、そのまま釣りできることもあります。

 

 

僕がいつも言うのは、スタックしたら、

「降りて押せ!」

です。

降りれたらの場合ですけどね。

 エンジンのパワーで手っ取り早く抜け出すのはいいですが

砂利を巻き上げたり、ギア、プロペラにダメージいきますから

できるだけ避けたほうがいいですね。